目に見えるものだけが真実ならいいのに
そう思った。
楽そうだ。
もっと単純に欲望を肯定して生きていけそうだ。
楽なのは悪いことじゃない。
でも、悪いことだと思う人もいるだろう。
欲望は悪いことじゃない。
でも、欲望と闘う人もいるだろう。
一言で言えば、人それぞれ。
SMAP風に言えば、俺等は世界にひとつだけの花。
それがいいんだ。
それでいいんだ。
波しぶきがやがて海に還るように、俺の体験もやがてはそこに還元される。
そこって何処だ。
目に見えるものだけが真実な場所であり、目に見えないものも真実であるところ。
だから安心して、今はその身体で愛しいものに触れればいい。
見て、触れて、感じればいい。
それはこの世界に来た意味でもあるから。