ウン十七歳の地図

ただのオッサンの日記です

小さな奇跡

幼稚園児の次男坊。誕生日が近い。

プレゼントには「カタミノ」という知育ゲームはどうかと彼にプレゼンしたのだが、あっさり却下されてしまった。

ポケモンのぬいぐるみがいい、と言う。

ミミッキュ」が欲しいと。

ミミッキュとはピカチュウの偽者みたいな奴で...詳しくは俺も知らないんだが、とにかくそいつのぬいぐるみが欲しいと。

そんな訳で家族全員で車を走らせました。
自宅から一番近いポケモンストアに。

店に着いてみると、ミミッキュのぬいぐるみはいたんだが欲しい色のやつがいない。
なんかモノトーンな色合いの「色違いのミミッキュ」しかいなかった。

「普通の色のやついますか?」と店員さんに尋ねるも、お品切且つ次回入荷未定の返事。

ネットで探したり、他店舗に確認したりしてみたがお目当てのコは見つからず。

「じゃあこっちにする」と次男はヒトカゲというポケモンのぬいぐるみを選んだので、それを購入。

みんながちょっとずつ残念がったんだけど、大きな混乱もなくその場は終了。
まあ仕方ないね、って感じ。

帰り道、ソフトクリームでも食べようと寄ったサービスエリア。
「あれなんだ?」と次男が言うので見に行くと、ポケモンのぬいぐるみの自販機!があるではないか。

そう、そこに正にお目当てのミミッキュのぬいぐるみがいたんです。いろんなとこで在庫切れになっていた彼が!

おお、これは小さな奇跡だと俺は思った。

きっと本当は、毎日はこんな小さな奇跡で溢れているんだと思った。
いつもはそれになかなか気付けない。
俺みたいな大人の頭の中は、仕事や心配事でいっぱいだから。

でも今回は、次男のために家族のみんなが少しずつ優しい気持ちを持ち合った。
だからこの小さな奇跡に気付けたんだ、と都合良く解釈してみたよ。

それでいいよね、そう思えた。

きっとこうなることになっていたんだなあ、と妻と話しながら俺以外の3人はソフトクリームを食べた。
俺はアイスコーヒーを飲んで、少しソフトクリームを味見させてもらった。

家族みんながちょっと幸せになって、駐車場まで歩いていった。家に帰るために。


暑い暑い8月のはじめの日の出来事。


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